タイムス住宅新聞に取材いただきました。

2018年4月2日

レリック代表の神野が代表理事を務めさせて頂いている、(一社)家財整理相談窓口が、沖縄県那覇市役所 福祉政策課・生活保護課・ちゃーがんじゅう課の職員様対象に勉強会を開催した内容が、週刊タイムス住宅新聞に取材・掲載いただきました。

勉強会では、「生前整理・遺品整理・空家整理、見守り・事故時の費用補償サービス」についてお話しさせて頂きました。

掲載いただきました紙面の文面は以下のとおりです。

(一社)家財整理相談窓口は3月15日、那覇市役所の福祉担当者を対象に、「家財整理サービス 元気なうちから生前整理」と題し勉強会を行った。
神野敏幸代表理事は「高齢者世帯が全体の4割を超えゴミ屋敷や孤立死などが社会問題となっている。
家財整理サービスから高齢者の住まい探しやくらしの安心サポートをしたい」と語る。

【ゴミ屋敷は「譲る」形で整理】
 同法人の代表理事で、自身も愛知県と沖縄県で家財整理サービス業「レリック」を展開する神野さん。
生前整理や遺品整理、特殊清掃まで、勉強会では年500件を超える家財整理サービス=図参照=の現況と対応について説明した。

 生前整理で依頼があるのは、施設への入居に伴う整理と引っ越した、ヘルパーでは手に負えないゴミ処理や家具移動に伴うもの。
「残っているものは全て処分する業者も多いが、貴重品のない家は一軒もない。他人からはゴミでも、本人や家族にとっては大切な想い出の品物や貴重品が保管されていることがある」と神野さん。
追加請求、貴重品の盗難といったトラブルを防ぐ意味でも、同社では本人や関係者立ち合いの下、封筒1つ、フィルムケース一つに至るまで中身を確認。
「片付ける際も生活動線を考慮した上で家具を配置するなど、高齢者が安心して暮らせれる住環境づくりを心掛ける」。また、不用品でも状態のいい家具・家電などは、洗浄・点検・保管し、必要な人に寄付することで処分費を抑え、社会貢献にも繋げているという。

 足腰が弱くなりなかなか片付けれず、長年ため込んでしまった物で部屋が埋め尽くされ、プチゴミ屋敷化してしまったケースも多い。
「本人はその状況が快適なため、否定的な言葉を使うと拒否されてしまう。ポイントは使っていない物は使ってくれる方に差し上げると喜ばれることに気づいてもらい、譲る形で整理する事」。
ひどくなると臭いや虫が出て住み手の心身に悪影響が出たり、近隣からの苦情や賃貸物件なら退去依頼などのトラブルに発展しかねない為、「回りが早めに対処することが大切」と呼びかけた。

【孤立死させない手立てが必要】
 高齢者が賃貸物件を借りにくい原因の一つに「孤立死」の問題がある。「孤立死の場合、室内は悲惨な状態となっていることも多く、むやみに処理すると隣室や階下へ被害が及ぶ。また管理会社が求める現状回復・完全消臭を行うには専門知識と技術が必要。一般の清掃会社では臭いが取り切れず、半年から1年空き室にしているところも多い」と指摘する。

 県内でも孤立死に伴う遺品整理・特殊清掃・消臭を手掛けた神野さんは、「ふすま一枚隔てた隣室でなくなっているのに10日以上気づかなかったケースもある。ゆいまーる精神が息づく沖縄でもこうしたことがある現状を考えると、まずは孤立死させない手立てが必要」と訴える。
 その対策として同法人が取り入れているのが「見まもっTELプラス」。月額1500円の利用料で、音声ガイダンスによる週2回の安否確認に加え、居室内で不慮の事故死による原状回復・遺品整理・葬儀費用を補償。「従来の保険は相続人しか使えなかったのがこれは第三者でも利用可能でき、万一の際に遺族や大家にかかる負担を最小限に抑えられるメリットがある。県内でも、県宅地建物取引業協会や市町村の福祉行政担当者らに導入を呼び掛けている」という。

 勉強会に参加した福祉行政の担当者らは「以前に生前整理を依頼した清掃業者は全て処分していた。依頼先選びも重要」「従来の見守りサービスは利用料が高かったり条件が厳しく福祉サービスにつなげにくかった。これなら利用しやすい」と感想を話した。

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