2021年12月1日
2021年も残り1か月となりましたが、この1年は新型コロナウイルス感染症により、イベント・旅行・外食など、様々なことが中止・延期・自粛となり、何となくあっという間に過ぎてしまったのではないかと感じます。
我々レリックでも、コロナ除菌の対応はさせていただいておりましたが、何となくあっという間に1年が過ぎたと感じております。
さて、12月に入り、急激な寒暖差が目立つようになってきました。
この時期に気を付けていただきたいことは、急激な寒暖差によるヒートショックになります。
毎年、年末が近づくにつれご依頼が増えてくるのが、ヒートショックに伴う特殊清掃のご相談・ご依頼となります。
どのようにして発生してしまうかというと、寒暖差により血圧に急激な変化が起き、心臓や脳などに負担がかかり、血圧の乱高下に伴って、脳内出血や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞などの病気が起こります。
ヒートショックで死亡する人は年間1万9000人といわれています。
あくまで、この年間死亡者数というのは推計ですが、実際にヒートショックが原因で亡くなったであろう人は2018年の段階で5398人(厚生労働省・人口動態統計参照)です。
この数字は、自宅の浴室で溺死していた人の数で、2004年は約2900人だったので、2018年の数字は、2倍近くまで増加していることがわかることと思います。
厚生労働省では、この数字の推計で1万9000人という数字を出しており、溺死者のうち9割が、65歳以上の高齢者となっており、その中でも75歳以上の年齢層は自宅浴室での溺死頻度が高く、入浴をする際には特に注意が必要だということになります。
高齢者に限らず、ヒートショックの起こりやすい脱衣所・浴室では、温度差がかなりあるために、できる限りの対策が必要になります。
対策事例① 脱衣所や浴室を温める
ヒートショックは、温かいお部屋から、寒い脱衣所へ移動し、その後熱いお風呂に入ることで発生するケースが大半です。
急激な血圧の変化によって発生するために、脱衣所も暖房などで温かくしておくことが対策になります。
対策事例② お風呂の温度は39~41℃
お風呂の温度は、39℃から41℃が推奨されております。
脱衣所の対策ができたとしても、お風呂に入るときには、予想よりも熱く感じることがあるかと思います。
体の表面温度は下がってしまうので、一気に湯船につかるとヒートショックを起こしてしまう可能性があります。
温度は、低めに設定をして、少しずつ、ゆっくりお風呂につかることをお勧めします。
対策事例③ こまめな水分補給も大切
お風呂に長く入られる方は、こまめな水分補給も大切な対策になります。
じわじわと汗が出ることで、体内の水分が減少していきます。
お風呂の温度も低めの設定ではありますが、長湯される際は、こまめな水分補給をお願います。
対策事例④ ゆっくりとした行動
浴室は、とても滑りやすい場所でもあります。
築年数の経っているお家の場合、浴室内がタイルなどで作られていることがあると思います。
そのような場合、床がとても滑りやすい環境にもなっているので、寒いからと言って、足早に湯船に入ってしまうのではなくて、ゆっくりとした行動をしていただけたらと思います。
ヒートショックによる特殊清掃
レリックでは、年々特殊清掃のご相談・ご依頼が増えており、特にヒートショックや自殺等の場合、ご依頼者様からは早急な対応を希望されることが多いです。
緊急時には、夜間対応も行っており、初期清掃・消臭で対応させていただきます。
緊急対応ができないケースとしては、発見から数時間のケースで、警察からの入室許可が出ていない場合だと、特別な理由がない限り初期清掃・消臭に入ることができません。
居室内死亡では、必ず警察が介入し、事件性の有無を確認したりします。
その場で、事件性がないと判断し、早期の対応が可能になるケースもありますが、逆にその場で事件性の有無がはっきりしない場合は、対応が難しくなります。
現状維持をしなければならず、辛い心情かと思いますが、入室許可が下りてからの早期・緊急対応をさせていただきます。
特殊清掃の実績のない業者は要注意!
年々、特殊清掃業者の新規参入も多くなってきております。
ほとんどのご依頼者様は、インターネットで業者を検索されると思いますが、業者選びには、実績の有無がとても重要なポイントになります。
複数の業者に一括見積ができるポータルサイトや、過剰広告をされている業者、ホームページ内の画像が実際の写真ではなくてイラスト画像のみを使用している業者、スタッフの顔が掲載されていない業者などは、急いでいる場合でも相談することをお勧めできません。
高額請求や追加請求、不完全消臭などのトラブルや、血液や浴槽に残された汚物等をそのまま流してしまい、マンションなどの集合住宅の場合など、階下や近隣住民からの臭気トラブルに発展してしまう可能性があります。
浴室での特殊清掃の場合は、浴槽内に残された血液やその他の汚物は原則回収し、専用の薬剤を使用して排水溝の洗浄(高圧洗浄等)、換気扇・窓(サッシ)等の清掃も徹底的に行っていきます。
実績のない業者によくある、浴槽のエプロン内部の清掃ができていない場合もあります。
徹底的な確認・清掃を行い、血液・体液・その他の汚物が残ることのないように清掃しなければ、臭いも消えることはありません。
一時的に臭いを感じなくても、数日経てば臭いが復活してしまうこともあるので、様々な事例をもとに説明をしてくれる業者選びが大切になります。
レリックでは、24時間年中無休対応を行っております。
入室許可が下りた段階で、緊急対応を可能にしておりますので、万が一の際には、ご相談ください。
現状を確認し、即対応のできるように資材等を持参してまいります。
※即対応可能な資材等を持って伺わせていただきますが、まずは、現状確認・お見積りを行わせていただき、お客様のご了承・サインをいただくまでは、費用は発生しませんので、ご安心ください。
ご相談・お見積り依頼は、フリーダイヤル 0120-12-4488までお願い致します。