2023年6月21日
レリックでは、生前整理・遺品整理・特殊清掃・除菌脱臭を主として、お困りの方のサポートをさせて頂いておりますが、特殊清掃とは、孤独死(孤立死)現場・自殺・他殺・事件事故・ペット臭(マーキング・糞尿など)などの特殊な現場で行う清掃作業になりますが、その中でも、孤独死は、現代社会において深刻な問題となっています。
孤立化や社会的つながりの減少が進む中で、孤独死の発見が増える傾向があります。
今回のブログでは、孤独死の発見が増える時期やその理由について考察してみたいと思います。
1. 孤独死の発見が増える時期
孤独死の発見が増える主な時期としては、以下のような要素が考えられます。
- 長期連休や年末年始
長期連休や年末年始など、人々が家族や友人と過ごす機会が多い期間に孤独死の発見が増える傾向があります。
この時期は、一人暮らしの人々が他の人々との交流が減り、心身の健康状態や孤独感が顕著になることが原因として考えられます。 - 季節の変わり目
気温の変化や季節の変わり目にも孤独死の発見が増えると言われています。
特に寒冷地では冬季に孤独死が多く報告されます。
寒さによる体力の低下や孤独感の増加が原因として挙げられます。 - 個人の特定の誕生日や記念日
孤独な状態で特定の誕生日や記念日を迎えることが、孤独死の発見が増える要因となることもあります。
これらの日は他の人々との交流や祝福が期待されるため、孤独感が一層強まることが考えられます。 - 気温が高くなってくる時期
年間を通して、孤独死(孤立死)は発生しております。
孤独死(孤立死)については、居室内でお亡くなりになられてしまい、発見が遅れてしまった状態ですが、例えば、冬場の寒い時期には、ご遺体の腐敗進行スピードが緩やかで、炬燵や暖房の効いた状況でなければ、臭いや虫が発生せず、暖かくなってきた春先から急激に腐敗が進んでしまいます。
その結果、5月~10月頃に発見されることが多いと考えられています。
2. 孤独死の発見が増える理由
孤独死の発見が増える理由は多岐にわたりますが、以下の要素が一般的に考えられます。
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- 高齢化社会の進行
高齢者の一人暮らしが増えるなかで、孤独死のリスクも高まっています。
高齢者の社会的な孤立や健康状態の悪化により、家族や近隣の人々との交流が減少し、孤独感が増すことが一因となっています。 - 経済的な困難や離れた地域での生活
経済的な問題や仕事の都合により、人々が離れた地域で一人暮らしをすることが増えています。
その結果、身近な人々との関わりが薄れ、孤独感が増し、孤独死の発見が増えることがあります。 - デジタル化と人間関係の変化
デジタル化が進む現代社会では、SNSやオンラインコミュニケーションが主流となっています。
一方で、リアルな人間関係の減少やコミュニティの希薄化も進んでおり、孤独感を抱える人々が増えています。 - 地域コミュニティの崩壊
- 高齢化社会の進行
上記の要因も大きな理由になりますが、近隣住民との関わりが激減していることも大きな要因になります。
戸建て住宅であっても、自治会機能が薄れ、挨拶もままならない環境があったり、集合住宅であっても、隣に誰がどのような世帯構造で住んでいるかも定かでない…といった状況にあります。
これらの要因が重なり合って、孤独死(孤立死)の発生が増え続けていると現実があります。
結論
孤独死の発見が増える時期や理由は複雑で多様ですが、社会的な孤立や心身の健康状態の悪化、経済的な問題などが関与しています。
孤独死の問題に取り組むためには、地域コミュニティの支援や心のケアの重要性を認識し、予防策や支援体制の充実が求められます。共に暮らす社会を目指し、孤独死の発生を減らすために行動することが必要です。
レリックでは、孤独死(孤立死)の現実を、セミナーなどを通して、世に訴え、地域の繋がりの重要性を伝えていっております。
実際に起きてしまった現場では、故人様を想い、ご遺族様に寄り添う、早急な特殊清掃・原状回復と、一つでも多くの想い出の品物をお届けする遺品整理に努めております。
国・地方自治体も、住宅セーフティネットの構築や、住宅確保要配慮者を支援するための、居住支援協議会での活動に力を入れており、この活動には、レリックも加盟している、一般社団法人 家財整理相談窓口が主となり、各協議会へ参画し、活動しています。
居室内死亡を減らしていく事は、とても難しいことですが、特殊清掃を必要とするような腐敗させてしまうことは、地域のつながりによって減らしていけれます。
つまり、先ずは、世帯構造だけでも、隣近所の方を知り、変化に気づくという事が大切になってきます。
地道な活動になりますが、根気よく続けていきます。