2023年11月30日
レリックが行うサービスについて、特殊清掃というサービスがありますが、春先から秋ごろまで多いのが、居室内死亡(自然死・自死・自殺等)いわゆる孤独死・孤立死というものになります。
年間を通して孤独死・孤立死は年々増加傾向で発生してしまっていますが、冬場になると急増してしまうのが、ヒートショックによる浴室でお亡くなりになられてしまうケースになります。
ヒートショックは、交通事故でお亡くなりになられる人よりも、多いという現状があり、年間約17,000人の方が、入浴中の急死という推計も出ております。
消防庁がまとめた高齢者の入浴中の死亡事故件数でも、冬場の事故発生が多いことが見てわかります。
https://news.yahoo.co.jp/articles/07450f6055d8e68b1d47ec41fa0a95d6d5f101e1/images/002参照
ヒートショックというのは、外気温や室内が冷え込んでいて、寒い脱衣所から温かいお風呂などに入ったとき、血圧が大きく変動し、脳内出血や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞などの病気が起きることを言います。
特に注意する温度差は、10℃以上の温度差がある場所は危険とされており、脱衣所とお風呂場・トイレなどは危険個所となります。
また、ヒートショックによる影響を受けやすい人は、65歳以上の高齢者や糖尿病などの動脈硬化の基盤がある人や、肥満、睡眠時無呼吸症候群、不整脈をお持ちの方が影響を受けやすいといわれています。
- 65歳以上の人
- 高血圧、糖尿病、動脈硬化をお持ちの方
- 肥満、睡眠時無呼吸症候群、不整脈をお持ちの方
- 脱衣所、浴室に暖房設備がない
- 熱いお風呂が好きな方
- お酒を飲んだ後でもお風呂に入ることがある
- 長時間湯船に浸かっている(30分以上)
同居家族のいない、一人暮らしの高齢者の場合は、ヒートショックにより倒れてしまっても、夜間の場合は発見が遅れ、そのままお亡くなりになられてしまうこととなってしまいます。
レリックでは、その様な現場の特殊清掃を行っているからこそセミナー・講演活動や生前整理でお片付けのサポートをさせて頂いたお客様などに注意喚起をし、1件でも早期発見に繋げれるように心がけております。
特に今年は、寒暖差が激しく、急激に寒くなる日があります。
そんな時は、高齢者に関わらず、若い人でも注意が必要です。
可能であれば、脱衣所と浴室に暖房設備を置き、温度差を少なくすることをお勧めします。
地道な活動から、多くの人へ伝わればと思うとともに、離れて暮らしている親御さんがいる場合は、一本電話をいれるなどして、お声がけして頂けたらと思います。