想い出整理のビフォーアフター
ご依頼者様は、以前より施設へ入居されており、病院の方からも自宅へ戻ることは困難であると伝えられ、レリックに住まれていたお家の整理のご依頼を頂きました。
間取りは1Kでしたが、別の場所に倉庫も借りられており、倉庫内の整理も行わせて頂きました。
室内は、必要な家財道具のみで、ベットはありましたが、使われている様子はなく、床で寝られていたようでした。
日々、様々なご依頼者様より、二つとして同じ現場のない整理清掃を行わせて頂いており、生前整理・遺品整理と、どれをとっても、住まれていた方の様子を感じれることが多くあります。
今回のご依頼者様は、必要最低限の家財や生活消耗品でしたが、中には同じ品物を何個もストックし、押し入れやタンスがいっぱいになっても、居室内に置き始め、最終的におうち全体が物であふれてしまい、健全な住環境を保てなくなってしまいます。
生活道具をストックする方、空き缶・コンビニ弁当の容器を捨てずに保管される方など様々見えますが、後者の方の場合、ごみ屋敷となってしまい、害虫の発生により健康被害も起きてしまう可能性があります。
ご自身で生活環境保全を放棄してしまうことをセルフネグレクトとよびます。
しかし、ご自身で物をため込んでしまい、周りから疎遠になり孤立してしまった方にも大切な思いはあります。
ため込んだものもその方にとっては大切なものであるので、レリックでは、作業開始前にしっかりと時間を取り、住人の方とお話をします。
単に話を聞くだけでなく、その方と同じ場所に立ちます。
どれだけごみ屋敷であっても、住人の方が靴を脱いでおられたら我々も靴を脱がせて頂きます。
ここで差を創ってしまうと、話は進みません。
同じ立場になって、経緯を聞かせて頂く事により、住人の方も少しずつ心を開いてくれます。
レリックの大切にしている「想い」こそ、寄り添うことの重要性の多くを創り上げてくれます。
焦らずゆっくり、ご依頼者のペースで整理させて頂く事、生前整理では時には作業の中断も必要です。
作業日の前日は、「よろしくお願いね!」と言っていたのに、現地で資材じゅうんびをしていると、「何しに来た!?」と言ったりします。
作業の初めは率先してご依頼者様も手伝ってくださっているのに、時間が経つと急に「片付けるな!」と言ったりもします。
こういったことも事前に頭に入れて整理作業工程を創り上げていきます。
毎日、整理作業のご依頼とお見積りを頂いておりますが、単なる作業になることのないように日々心を落ち着かせ、より良いサービスを提供できるように取り組んでいきます。
今回のご依頼者様は、施設での生活となりますが、引き取らせて頂いた家財等については、新たな場所で使ってもらうように、生活困窮者の方々へ寄付させて頂きます。
間取り | 1K |
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作業時間 | 4時間 |
作業人数 | 2名 |
作業料金 | 100,000円 |